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発達障害

発達障害とは

発達障害

発達障害は生まれつきの特性であり、病気ではありません。全てが明らかになったわけではないのですが、脳機能の発達のアンバランスさに原因があると考えられています。後でも、たくさん出てきますが「~障害」とつくと、もう先がないようなイメージになりますが、そういうわけでは全くありません。英語で「~disorder」と呼び名がついていることで一概に「~障害」と訳しているだけです。今後は変なイメージをなくすため「~症」と呼んでいくみたいです。発達障害から発達症になるようで若干、やわらかくなりますよね。発達障害に関しては大体10人に1人いる少数派のようなものです。

そうなると、特定のことには非常に優れた能力を発揮するのに対し、ある分野に対しては極端に苦手というようなことが起きてしまいます。ある程度の得意や不得意というのは誰にでもありますが、発達障害となると、日常生活に支障をきたすほど、その差が非常に大きくなってしまいます。多数派と同じ対応を行うと失敗することが多くなります。ここから、こっちは発達障害で、こっちは定型発達というような明確な線引きはありません。精神科ってかなり曖昧です。ただ、発達障害の傾向があることがわかれば対応を変えることで、より生活しやすくなることを経験しております。

「認知機能」の偏りに原因

いくつかのタイプに分類される発達障害ですが、共通している点があります。それは、生まれつき脳の一部の機能に特性があることです。一部とは、見聞きしたものを理解し、記憶する、過去の経験に照らして、計画を立て行うといった、脳の(様々な)機能であり、これは「認知機能」と呼ばれるものです。発達障害と診断された方の脳には、この認知機能に偏りがあることが知られています。

また遺伝的素因のほかにも、いじめや虐待、社会との関係(学校、地域など、集団生活での社会との関係)といった人間関係や偶然起こる出来事や出会い(トラウマなど)で生じるストレスなどによる環境要因から脳の働きに影響が出て発達障害が起きることもあります。

ASD、ADHD、学習症に分類される

発達障害は大きく3つの特徴に分類されます。行動や認知の特徴(特性)によって、自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如多動症(ADHD)、学習症とざっくり分類されます。なお、自閉スペクトラム症(ASD)は従来の「広汎性発達障害」と「アスペルガー症候群」などをまとめて、ASDとして一本化しています。

自閉スペクトラム症(ASD)

自閉スペクトラム症(ASD)とは

人の気持ちを理解するのが苦手、冗談や比喩が理解できない、興味のあることを一方的に話し続けたり、非言語的なサイン(表情・目配せなど)を読み取ることが困難など、コミュニケーションや社会性といった部分に関連する脳の働きに、発達段階で障害が出ている状態が自閉スペクトラム症(ASD)です。

このような徴候は1歳を過ぎた頃から現れるようになり、すでにこの段階で「人の目を見ることが少ない」「指さしをしない」「他の子どもに関心が無い」などの様子が見られます。対人関係に関連するこのような行動は、通常の子どもであれば急に伸びていくものですが、ASDの子どもでは明確な変化がみられません。そのため、保育所や幼稚園に入っても一人遊びばかりするようになり、集団行動が苦手であることから、人との関わり方が独特なことで気がつくこともあります。

自分の好きなことには何時間も熱中

また、言葉を話し始めた時期に大きな遅れが見られない場合でも、話したいことしか口にしないため、会話が成立しないこともあります。このほか、初めてのことや、決まっていたことの変更は苦手で、そのような対応にことのほか時間がかかることがあります。その一方で、自分の好きなことや興味のある対象には毎日何時間でも熱中しています。

その後思春期や青年期になると、自分と他者との違いに気づいたり、対人関係がうまくいかずに悩んだりし、不安・うつ症状を合併するケースもあります。就職して初めて、仕事を臨機応変にこなせないことや職場での対人関係などに悩み、医療機関を訪れる方もいます。

なおASDの診断を子どもの頃に受け、周囲の理解を受けて成長した方たちのなかには、成長とともに症状が目立たなくなる方や、能力の不均衡を上手に活用して、大いに活躍する方もおられます。

治療について

幼児期にASDと診断された場合は、個別または小集団による療育によって、コミュニケーションの発達を促し、適応力を伸ばすことが可能です。また、療育を経験することによって新しい場面に対する不安が減り、集団活動への参加意欲も高まっていきます。

早期に診断をつけることは、保護者の方がお子様をありのままに理解し、その成長を見守っていくことに役立ちます。ASDそのものを治す薬はありませんが、睡眠や行動の問題が著しい場合には、薬の服用についてお気軽にご相談ください。

しばた心身クリニック

院長
柴田 勲
診療科目
心療内科・精神科・内科
住所
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埼玉県川口市里1625‐1フォルビートⅡ
アクセス
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