埼玉県川口市里1625‐1フォルビートⅡ

提携駐車場あり

TEL:048-452-8120

認知症

認知症とは

認知症

正常に働いていた脳が機能低下を起こすことで、記憶や思考への影響が見られる疾患を認知症と言います。発症すると、物事を記憶・判断する能力、時間、場所・人などを認識する能力が下がるので、日常生活に支障が生じるようになります。

物忘れで見受けられる症状が認知症のひとつの判断材料となりますが、例えば、今まで普通にやれていたことが急にできなくなった、通い慣れていたはずの道がわからなくなった、同じことを何度も繰り返し話したり聞いたりするようになった――。このような症状があったとしても、単なる老化による場合(加齢による良性健忘)と認知症の初期段階の場合とがありますので、正確を期すためにも一度ご受診なさることをお勧めいたします。

また、高齢の方がうつ病を発症している場合、身体症状もよく似ていることから、認知症と間違われることも多いようですが、認知症と区別がつかない場合は、うつ病性仮性認知症と診断されることもあります。この場合、うつが改善すると症状が消えるとも言われますが、ある報告によれば、うつ病から軽度認知障害へと移行し、最終的にアルツハイマー型認知症を発症したという患者様が数多くいるという指摘もあるほか、うつ病と認知症を合併しているというケースもあります。なお、うつと認知症のはっきりとした関連性というのは、まだわかっていません。

認知症の種類

認知症は単一の疾患ではありません。主なものには下表の4つがありますが、認知症のうち60~70%はアルツハイマー型認知症で、約20%は脳血管型認知症と言われており、認知症の約9割がこの2大疾患で占められています。

アルツハイマー型認知症

アミロイドβ(ベータ)などの特殊なたんぱく質が脳に蓄積することで神経細胞が壊滅、そのことで脳の神経が情報をうまく伝えられなくなり、機能異常を起こしている状態がアルツハイマー型認知症です。また、神経細胞が死んでしまうことで臓器でもある脳そのものも萎縮していき、脳の指令を受けている身体機能も徐々に失われていきます。アルツハイマー型は認知症の中でも一番多いタイプで、男性よりも女性に多く見受けられます。

脳血管型認知症

脳梗塞や脳出血、くも膜下出血など、脳血管性の疾患によって、脳の血管が詰まったり出血したりして脳細胞に酸素が十分にいき届かなくなり、神経細胞が死んでしまうことによって発症するタイプの認知症です。

レビー小体型認知症

レビー小体(神経細胞にできる特殊なたんぱく質)が脳の大脳皮質(物事を考える場所)や、脳幹(生命活動を司る場所)にたくさん集まることで起きるのがレビー小体型認知症です。レビー小体が多く集まっている場所では、情報をうまく伝えられなくなるので、認知症が起こるようになります。

前頭側頭型認知症

頭の前部にある前頭葉と、横部にある側頭葉が萎縮することによって起こるタイプの認知症です。若い人にも、発症が見受けられます。

認知症の治療法

認知症を完全に治す方法は、まだ確立されていませんが、他の病気と同じように早期発見・早期治療はとても大切です。認知症の治療法には、薬物療法と非薬物療法があります。薬物療法では、病気の進行を遅らせる薬のほか、抑うつ症状が見られる場合、抗うつ薬などが使用されることもあります。なお抗うつ薬の服用は依存症を避けるという意味からも、当院では頓服投与(発作時や症状のひどいときなどに飲む)としています。また非薬物療法に関しては、回想法、認知リハビリテーション、音楽療法、運動療法などを行います。

しばた心身クリニック

院長
柴田 勲
診療科目
心療内科・精神科・内科
住所
〒334-0005
埼玉県川口市里1625‐1フォルビートⅡ
アクセス
埼玉高速鉄道「鳩ケ谷駅」西口2番出口より徒歩2分
駐車場
提携駐車場あり
電話番号
048-452-8120

診療時間 (当院は予約制となっております)

9:00~12:00
13:00~16:00
17:00~19:00

◎=日曜日も診療しております
休診日:水曜日・祝日