注意欠如多動症(ADHD)とは
ADHDは7歳頃までに多動-衝動性、あるいは不注意、もしくはその両方の症状が現れ、そのタイプ別の症状の程度により、「多動-衝動性優勢型」「不注意優勢型」「混合型」に分類されます。小学生の場合によくみられる症状は以下の通りです。
「多動-衝動性優勢型」と診断される症状には、座っていても手足をもじもじする、席を離れる、おとなしく遊んでいられない、じっとしていられない、しゃべり過ぎる、順番を待てない、他人の会話やゲームに割り込む、などがあります。
「不注意優勢型」の症状としては、学校の勉強でうっかりミスが多い、課題や遊びなどで集中が続かない、話しかけられても聞いていないように見える、やるべきことを最後までやり遂げられない、課題や作業の段取りを組むのが下手である、整理整頓が苦手、宿題のように集中力を要することを避ける、忘れ物や紛失が多い、気が散りやすい、などが挙げられます。
なお多動症状については、成長するにつれて一般的には軽くなるケースが多く、不注意や衝動性の症状は半数が青年期まで、さらにその半数は成人期まで続くと言われます。また、思春期以降では、不安・うつ症状を併発する方もいます。
治療について
幼児期や児童期にADHDと診断されると、多くの場合、補充療法と行動変容の促進、および生活環境の調整などが行われます。
ADHDでは、特に前頭葉の成長が、ゆっくりになってしまい神経伝達物質であるドパミン、ノルアドレナリンがうまく作られていないことが一因とされています。よってドパミン、ノルアドレナリンの補充療法を行っていきます。それにより前頭葉の成長が促されることが知られています。
行動変容の促進については、勉強などに集中する必要がある際は、遊び道具を片づける、テレビを消すなど、集中を妨げる刺激をできるだけ周囲からなくすようにします。
また、集中する時間は短めに、一度にこなす量は少なめに設定し、休憩をとるタイミングをあらかじめ決めておくのも効果的と思われます。
学習症(LD)
学習症(LD)とは
「読む」、「書く」、「計算する」など特定の分野の学習だけが極端に困難になっている状態が学習症で、全般的な知的発達に問題はみられません
上記で挙げたような能力が要求される小学校2~4年生頃に成績不振などがみられることで、学習症が明らかになります。その結果として、学業に意欲を失い、自信をなくしてしまうこともあります。
治療について
学習症がみられる子どもには教育的な支援が重要です。読むことが困難な場合は大きな文字で書かれた文章を指でなぞりながら読んだり、書くことが難しい場合は大きな桝目のノートを使ったり、計算が困難な場合は絵を使って視覚化するなど、症状に応じた工夫が必要です。
- 院長
- 柴田 勲
- 診療科目
- 心療内科・精神科・内科
- 住所
- 〒334-0005
埼玉県川口市里1625‐1フォルビートⅡ - アクセス
- 埼玉高速鉄道「鳩ケ谷駅」西口2番出口より徒歩2分
- 駐車場
- 提携駐車場あり
- 電話番号
- 048-452-8120
診療時間 (当院は予約制となっております)
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